理科室に筆箱忘れたなんて、もちろん嘘。 私の足は桜の木に直行。 近付くたび、分かることがある。 男の子。 外なのに上履き。 上履きの色は赤。 ってことは同い年。 背中見えてる。 肌白いな、くそっ。 そんなこと思ってるうちに、男の子の元へ着いてしまった。 あ…高梅だ。