小さく深呼吸して、
素直な気持ちを言おうって思った。
「アタシだって朝は苦手だし、鈍感なのはお互い様だと思うよ」
「……え」
「ねぇ 柏木。
アタシも、一緒にサボりたいな」
顔が熱いのはプールのせい?
柏木の顔が赤いのは、アタシと一緒で逆上せてるの?
遠慮がちに見つめると、柏木の頬がより染まった気がした。
「中原、今のって……告白?」
「の以外に、なにがあるの?」
ふと、柏木の肩の水滴に目を止める。
シュワシュワシュワッ
弾ける音を想像して、アタシは胸を焦がした。
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