考えてもみれば、何で俺は、女一人に執着していたんだろう。
ガキの、しかも生徒の女なんかに。
初めは、その外見に目を引かれただけだった。
抱くようになってからは、俺だけのものを誰にも取られたくなかった。
付き合うことでそれが出来るなら、何でも良かったのに。
俺の手をすり抜けるから、必死でたぐり寄せようと懸命で。
気付けば、自由で奔放で、そしてホントは弱いアイツのことが、
気掛かりで仕方が無くなっていただけだ。
“馬鹿”とか“キモい”とか言われ続けてて忘れてたけど、
俺だって学生時代は、それなりにモテてたんだ。
毎日毎日ダサいだけのスーツに身を包んで無理やりに笑顔作ってるけど、
ホントの俺は、こんなんじゃないはずなんだ。
一人の女に執着するようなヤツじゃないはずなんだ。
あれから、日々だけが無情に過ぎて。
いつの間にか白石は、謹慎期間も終わっていて。
金髪頭と女王様は、前にも増して生徒に注目されるようになっていた。
見たくないのに、嫌でも目に入って。
気にしたくもないのに、寂しそうなその横顔が気になって。
男が居るなら、もっと嬉しそうな顔しろよ。
じゃなきゃ俺は、未だにお前との日々を思い出してしまうんだ。
秋が深まり、少しだけ冬に近づいて。
何て言葉を掛ければ良いかもわからず俺は、
話しかけることさえ出来なくて。
俺が空を見上げることは、なくなっていた。
見たってどーせ、魚の形なんて見つからなかったから。
そんなものが見つかったって、もぉどうすることも出来ないんだから。
ガキの、しかも生徒の女なんかに。
初めは、その外見に目を引かれただけだった。
抱くようになってからは、俺だけのものを誰にも取られたくなかった。
付き合うことでそれが出来るなら、何でも良かったのに。
俺の手をすり抜けるから、必死でたぐり寄せようと懸命で。
気付けば、自由で奔放で、そしてホントは弱いアイツのことが、
気掛かりで仕方が無くなっていただけだ。
“馬鹿”とか“キモい”とか言われ続けてて忘れてたけど、
俺だって学生時代は、それなりにモテてたんだ。
毎日毎日ダサいだけのスーツに身を包んで無理やりに笑顔作ってるけど、
ホントの俺は、こんなんじゃないはずなんだ。
一人の女に執着するようなヤツじゃないはずなんだ。
あれから、日々だけが無情に過ぎて。
いつの間にか白石は、謹慎期間も終わっていて。
金髪頭と女王様は、前にも増して生徒に注目されるようになっていた。
見たくないのに、嫌でも目に入って。
気にしたくもないのに、寂しそうなその横顔が気になって。
男が居るなら、もっと嬉しそうな顔しろよ。
じゃなきゃ俺は、未だにお前との日々を思い出してしまうんだ。
秋が深まり、少しだけ冬に近づいて。
何て言葉を掛ければ良いかもわからず俺は、
話しかけることさえ出来なくて。
俺が空を見上げることは、なくなっていた。
見たってどーせ、魚の形なんて見つからなかったから。
そんなものが見つかったって、もぉどうすることも出来ないんだから。


