「綾乃ちゃん、コイツね、初恋の女の子を探してるんだって。」 「ぅおいっ!?」 何をコイツは言い出すんだ。 「寝てたら桜の木の下で念仏唱えた綺麗な女の子を見かけたらしいよ。」 コイツ、バラしやがった…… 良かった、コイツに詳細話してなくて。 コイツには彼女の服装も出会った公園の名前も寿限無の秘密も話していなかった。 …冒頭のはアレだ。 俺の胸の中の美しい思い出で……その思い出をはしょってアイツには説明した。だから俺の感動がイマイチ伝わらないのも仕方ない部分がある。