「師匠、師匠、これこの細い路地においたら騒ぎになりませんかね!?」






「…それやったらお前、破門にするからな」






「すいませんでした」






ちぇ、せっかくおもしろいことになると思ったのに






「それより替えの服に着替えろよ。」






「了解」






私は持ち物の中から替えの羽織を取り出す。






「あー、サイズあってるのないや。まぁいいか、これで」






そう言って羽織をはおろうとする私の頭を師匠は押さえつける。






「……まて、だれが俺の羽織に着替えろと言った?」






バレタか。






「着替えろって言われたんでやっぱここは師匠の一張羅を……」






「アホか、さっさと自分の羽織を着ろ」






ベシッとまた叩かれた。