「きゃっ!!」 廊下を曲がった所で、あたしは誰かにぶつかってしまった。 「ご、ごめんなさい!」 俯いたまま謝ったあたしに優しい声が聞こえてきた。 「雪奈・・・?どうしたの?」 「健ちゃん・・・」 顔を上げると、優しい顔であたしを見てる健ちゃんと目が合った。 「おいで・・・」 そう言った健ちゃんは、あたしの手を握って裏庭へと連れて行った。