雪奈side


昨日、あれから夜になるまであたしのそばに付いててくれたかっちゃん。
帰る時に、

「明日から、今まで通り起こしてくれよな!あ、母さん達いないから明日は家の鍵開けらんないよな・・・そうだ、ちょっと待ってろ!」

そう言って家から出て行ったかっちゃん。
しばらくして戻ってきて、あたしの手に鍵をひとつ渡した。

「この鍵で開けて入ってこい。」

「うん。わかった。」

「じゃあ、鍵しっかりかけて、今日はちゃんと寝ろよ!」

「うん、ありがとう。」