えっ?!門脇?!

気づいたら俺は突き飛ばされていて、門脇が雪奈を抱きかかえていた。

「何すんだよ!!」

そんな俺のことを無視して、門脇は雪奈を抱き上げ屋上を出て行こうとした。

「門脇、待てよ!雪奈をどうすんだよ!」

「どうするって、保健室に連れて行くに決まってんだろ!」

「保健室なら、俺が連れて行く!」

「は?何言ってんの?雪奈ちゃんは俺の彼女なんだ。俺が連れて行く。それと、さっき雪奈ちゃんが言ったことは、忘れろ!雪奈ちゃんは俺のこと好きになるんだから・・・」

「お前、雪奈が言ったこと聞いてたんなら、雪奈の気持ちわかったんだろ?雪奈は克哉のことが好きなんだよ!お前じゃない!克哉のことが好きなんだ!」

そう言った俺に、悔しそうな顔の門脇。

「なんで須原なんだよ!雪奈ちゃんが泣いてるのは須原のせいなのに!あんなやつ・・・すぐに忘れさせてやる・・・」

そう言って門脇は、雪奈を抱きかかえて屋上を出て行った。