――それから夏井は嫌というほどしつこかった。 お昼休みになれば、 「一緒に食べよう!」 と俺の隣に座って参加するよう勧誘しまくり、 休み時間がある毎に 「海って良いよねー」 と読書をする俺に話し続け、 しまいに帰り道まで――… 「青春の海へ行こうよ!」 訳の分からないことをのたまう始末。 こんな日が何日も続いた。