外は暗闇だった。 家にいる時は気付かなかったが、寒い。 だが、私は走る。 走るしか逃げる方法がないから。 兄から預かったケータイで警察か救急車を呼ぶか迷ったが、110と番号を押す。 電話がかかる。 私は、 自分で何をどのように話したか覚えてないが、 これで、助かる。 「見付けた」