桃色の蜘蛛、只一つの罪【短篇】


普通の人としての心を動かしたが為に、起ころうとした災難。

突如現れた“味方”に動揺した私。

走って逃げながらも、動揺しながらも、“助けられた”という感覚に戸惑い、振り返る事も、勿論警察に向かう事も出来ずにいた私。

物事ついた時から、初めて…確実に、力強く、一瞬で“助けられた”のである。

しかもそこに感じた…無心。