私は普段、窃盗も売りもしない。 指示をして、仕切るだけだった。 金と頭を使えば、馬鹿な彼女達を動かすことは簡単だったから。 あの日、何気なく歩いていた深夜の駅傍の裏通り。 酔っ払った若い男が道端に寝ていた。 デニムのポケットからは、長財布が顔を出し、今にも落ちそうになっていた。