何も言ってくれずに ただただ 黙り込むばかりだった 「どうして!? どうして何も言ってくれないの!?」 黙ってばかりの優奈に 大声で怒ってしまった 「ヒナ…」 黙っていた優奈の口がやっとの ことで開く 「私はヒナを悲しませたくない」 黙っていた優奈から真っ直ぐの目で 私にむけられた言葉だった 訳が分からない どういう意味で優奈が 言っているのか どう考えて優奈が 口にしているのか 理解できなかった 「どういうこと?」 「ごめん、ヒナ」 私は優奈から謝られ優奈が 教室から出て行った