「あっ…」 そこには綺麗に折りたたんである上着があった。 きっと、結菜がたたんでくれたんだろう… 「ごめん…ごめん…結菜。」 俺はこのたたんでくれた上着を抱きしめて泣いた。 結菜はたたみながら何を思ったのだろうか… 俺に勝って欲しいと願ったのだろうか。 だとしたら、申し訳ない気分でいっぱいだ。 ごめん… 涙は止まらなかった。