「…なぁ、春先」 「…ん?」 静かな病室に2人の声が響く。 まるでさっきの体育館みたいな…そんな感じだった。 「思い出したんだろ…?」 そう聞くと春先はゆっくりと俺の顔をみた。 そして 「…なんで分かるんだよ…」 そう確かにつぶやいた。