君が笑えば。



「…なぁ、春先」

「…ん?」

静かな病室に2人の声が響く。

まるでさっきの体育館みたいな…そんな感じだった。


「思い出したんだろ…?」


そう聞くと春先はゆっくりと俺の顔をみた。

そして


「…なんで分かるんだよ…」


そう確かにつぶやいた。