「はあーあ…」 誰もいない病室で俺は1人ため息をついた。 結菜も木村も俺が自ら手放したんだ。 なのに… 苦しくなるなんて都合がよすぎる。 今、俺の前にあって、俺のスキなもの。 もうバスケしかなかった。 バスケは、これから俺の生きがいになる。 バスケバスケ… そうだ。 そのとき俺は決めたんだ。