「ふぇ…」 結菜が泣いてる。 そのとき、ただただ呆然としていた木村がいきなり言葉を発した。 「颯斗…」 木村はヒールの音を響かせながら俺に近づく。 そして何をするかはわかっていた。 木村が大きく振りかぶり… パンッ! 「…」 「…なんでよ」 木村のビンタを食らったのは俺じゃなかった。 そう、結菜だった。