その女の子は歩いて来ると、真流の後ろの席に座った



『(チャ…チャンスキター(・∀・)ー!!)』



後ろの席ってことは名簿も後ろってことだよね!!


尚更いいじゃないかぁーい!!


ぶふふ、同じや行の子かなっ?



真流はウキウキしながら後ろを振り返った




『あのっ……!!』


真流は振り返った瞬間固まった


『(め、めっちゃ美人さんやんんんんん!!)』



真流は振り向いた体制のまま、女の子を暫くガン見した




「……何」


いい加減不審に思ったのか、怪訝そうな顔をして女の子は口を動かした



『ぅ…おお、お、おはよう。デス。』


「……ぉはよう」



我に帰った真流は眼球をさ迷わせながら、慌てて挨拶した


そして




体制を戻した


『(いや、なんでやねーん!!)』


チャンスだったのに、挨拶で終わってどーするよ!!


馬鹿か!?私は馬鹿なのか!?


しかもむっちゃ引いてたよ
顔がむっちゃ引きつっておられましたよぉおお!!




【完】



私の高校生活、終わりました。


嗚呼、青春よ…さようなら…―。





と言って物語が終わる訳もなく、寧ろ始まりました。



入学式が。



しかしこれと言って入学式で何かがあった訳でもなく、無事入学式が終わりました。


起承転結が整っていない物語でごめんなさい。


そう真流か作者が嘆いた後、担任の玉先が来て高校生活初のホームルームが始まった。



そう、ここからなんです。物語は。