『じゃあ、じゃんけんで決めよう!!』


さえ子「ふざけんな。何で関係のない私が被害者になるリスク負わなきゃなんないんだよ」


『お願いっ、一回!!一回だけ!!』


さえ子「うざい」


『お願いしますさえ子様ぁぁああ!!一度だけ私目にチャンスをぉぉおお!!』


さえ子「どんだけ嫌なんだよそのアイマスク!!」


『じゃあ、じゃんけんするかどうかをじゃんけんで決めよう!!』


さえ子「めんどくさっ。何その無駄な悪足掻き」


『お願いっ!!じゃあ、じゃんけんするかどうかを決めるじゃんけんをするかどうかを決めるじゃんけんをしよう!!』



さえ子「ややこしいわ!!なんだよその三重保険!!」



結局、しつこい真流に折れたさえ子は仕方なくじゃんけんをしてあげるのだった。


さえ子「分かった。じゃあ、面倒なのは無しで一回勝負にしよう」


『あざっす!!さえ子先輩!!!』


それじゃーいくよー

じゃーんけーんぽんっ



『う゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っ!!』


さえ子「自分でなんとかしろって事だよ。」


呆気なく散ったのは、見ての通り真流だった。


『……仕方ない。ここは奥の手だ。』


真流はある男子生徒の机にコッソリとアイマスクを忍ばせた


さえ子「最初からそうしろよ」


『てへぺろ』


誰にも同情されない可愛そうな男子生徒なのであった。