『てかさー、思うんだけど』


一旦落ち着いた三人は、机をくっ付けて弁当をつついていた


遠「なに?」


『天厚生って普通過ぎて地味だよね』


遠「だから遠藤だって。名前呼ぶ度に漢字変えるの止めなよ」


さえ子「あー、確かに」


遠「スルーですか!!ってか納得するの!?」


真流とさえ子は、一人突っ込み喚いている遠藤を聞き流し話を進める


『だってさ、財閥の御曹司なんでしょ?』


遠「ぇ、うん。一応」


『だったら、普通キャラが濃いとか、イケメンとか色々あるでしょ』


さえ子「うん、イケメンってゆう手のは良くあるね。学校1のイケメンで週一で告られるーとか、全国No.1の不良ーとか」


『そうそう。それに比べてこっちのぼっちゃまはさー、普通、突っ込み、ソフトMって…張り倒してやりたいわ。線路の上に』


遠「そこまで言う!?キャラが薄いのはこっちだって気にしてるし!!傷口えぐらないで!!」


さえ子「ソフトMって…。一番いけない奴だよね。一番つまらん。」


遠「やめてー!!それ以上はやめて!!ってかソフトMは二人が勝手に言ってるだけだから!!!僕はMでもソフトMでもないから!!」


『ねぇ、明日から髪の毛を緑とピンクのツートーンにして来て。眉毛はレインボーね。』


遠「なにそれ!!なにその正反対色の組み合わせ!!なんで眉毛レインボー!?なんで髪の毛より眉毛が目立つ配色なんだよ!!未確認生物になるよ!!」


さえ子「遠藤、新しい扉…開いてこい!!」


遠「なんでグッジョブサイン出してるの!?駄目だよっその扉は開いていけない扉だよ?!」


さえ子「つべこべ言ってんじゃねぇよ、男だろ」


遠「男である前に人間だからぁああ!!」


『じゃあ人間止めちゃえば?』



遠「神様助けてぇぇええええ!!」




『ぁ、そーいえばさぁ』


さえ子「ん?」


『ドラマでよく人をみかんに例えて、腐ったみかんは周りをも腐らす的な話するよね』



遠「話の方向転換急すぎぃぃいいい!!」