『遠藤財閥?』


遠藤「はい」


さえ子「へー、そこの御曹司なんだ。」


遠藤「ええ、僕が長男なのでそういうことになります」


さえ子「つか、何でそんなお坊っちゃまがこんな普通の学校通ってるわけ?」


遠藤「家から近かったから」


さえ子「案外普通の理由だな」



『…遠藤財閥って何さ?』


遠藤「え」


さえ子「はぁ?知らないの?」


『yes!』


さえ子「自慢気に言うところじゃねーよ。●●社とか〇〇社とか手掛ける超一流の金持ちだよ。世間知らずもいいとこだよ、まったく」


さえ子は呆れた様に腕を組む


『知らないよ!!だって日常下で財閥なんて単語出てこないもん、そんな事を当たり前に知ってる高校生なんて有り得ないですぅー!!何だよ財閥って、知るかよ財閥なんか』


さえ子「今隣にその財閥の息子がいるから、その辺にしとけ。めっちゃダメージ受けてるから、涙目になってるから」


『メンタル弱いぞ、転校生君』


遠藤「いや、だから遠藤だって!!このやり取り何回やるの!!」


『ごめんごめん、典校正(テンコウセイ)君』


さえ子「コイツには常識は通じないから。諦めな」


遠藤「…もうやだ」