~2年後~

隼人くんはあれから他の公立の学校の採用があって教師を続けている。

「旬~」

あたしは相変わらずの毎日です。
もちろん、悠くんやお兄ちゃんや莉奈に助けてもらってます。

「隼人くんっ、旬捕まえて‼」

今頃、ほんとなら高校生の時みたいに馬鹿騒ぎしてると思う。
だけど、あたしの歩む道はこっちで正しかったのかもしれません。

「旬、お母さん困らせるなよ。旬に妹できないよ?」

隼人くんは旬をだっこして言い聞かせる。
あたしのお腹の中には女の子が出来ました。

「母しゃん、よしよし」

そう言ってお腹を触ってくれる旬が可愛い。
赤ちゃんに話しかけてよ(笑)

毎日、楽しい。
隼人くんがそばにいてくれるだけで。

「隼人くん、ありがとう」

「……うん」

隼人くんも子供も大好きだから。






ずっと好きだった。
ずっと伝えれなかった。
ずっと叶わない恋だって思ってた。
ずっと片思いって思ってた。

「愛してる」

隼人くんは旬をおろしてギュッとしてくれる。

「あたしも」