李「ただいまぁ~」

でも、「おかえり」と言う声は返ってこない

李「・・・もう、言うの辞めようかな;;」

両親は10歳の時に、2人とも他界した

交通事故だった

とても、優しいお母さん

何時もお菓子を持って、「塾頑張れ!!」と

応援してくれた

面白く、優しい・・時より厳しかったお父さん

私立中学校に入るため、夜中まで勉強に付き合ってくれた

でも、今では・・悲しい思い出

悲しく優しい思い出・・

出来れば、思い出したくない

でも・・

大好きな・・

李「・・っ・・・(ポロポロッ)」

涙が溢れてくる

李「(ゴシゴシッ)・・・よぉーしっ!!さぁーて

塾行くかっ!!折角、私立に入ったんだし!!

成績が下がってもらっては困る!!」←毎年トップ

無理矢理、笑って塾へ行くための準備をする。

でも・・

李「行って来ます(ニコッ)

お父さん、お母さん」

其処に、お母さんとお父さんが

笑って、「行ってらっしゃい」と

言ってる様で・・

だから・・私も・・笑顔で「行って来ます」を

実際は誰一人居ない

バタンッ

ドアが閉まり、部屋は静寂に包まれた