ブシュッ!!

少女の、目の前に深紅が広がる

少女の目には涙が溢れていた

――――――――ゴメンね・・

優真―――――――――――

――――――――――――――――――――――――

そして、その夢がプツンッ・・と

音をたて消え去った

その光景を李耶は

涙を流して見ていた

何故だか分からない

だけど・・心の奥から悲しみが込み上げてくる

目頭が熱くなる

叫びながら泣きたい

李耶は涙を堪えるように

手で顔を隠す

その時、琥珀の頭上で光が差した

琥珀は眩しさに堪えられず

光に包まれた――――――――