でもそれを一蹴するように、

「皆、各自の仕事に

 取りかかるように」

と冷静なかーくんの言葉に、

それまでの噂話はぴたりとなくなり、

いつものような風景へと戻った。


私もおずおずと自分の席へ戻り、

机に積まれた書類に手をかける。


『いつも通り、いつも通り』


そう心の中で念じながら、

仕事に取りかかった。