天神学園高等部の奇怪な面々24

ようやく見つけた真夜中の仲間を、ここで見失うのはあまりにも不安すぎた。

「あっ、待ってよぉ…」

思わずカラスを追いかける花音。

あまり足の速くない花音であったが、カラスは彼女が見失ってしまわないように、わざと羽ばたく事なく飛び跳ねて移動しているかのようであった。

そう、まるで取り残された花音を導くかのように…。