天神学園高等部の奇怪な面々24

その時である。

「ひっ!」

バサバサッ!と羽ばたくような音に、花音は身を竦ませた。

五所川原を盾にするように前面に押し出す。

「た、食べるなら私より五所川原君の方が美味しいよっ…?」

軽く五所川原を生贄に捧げる花音。

が、どうやら現れたのはお化けではないらしい。

そこには。

「あれ…?」

一羽のカラスがいた。