お嬢様は執事様!





しばらく走っていると、

小高い丘の上にある白いお屋敷の前で

車が止まった。




「ここよ。」



「大きなお屋敷ですね。」



「…大きすぎるかもね。」




一瞬嫌みかと思ったけど

そう呟いた白鳥さんの横顔が

辛そうで…




その横顔がしばらく頭から

離れることはなかった。