お嬢様は執事様!





やっぱり誰とでもキス

しちゃうのかな?




って! なにショック受けてんの!

こんなんじゃ、あたしが大和のこと

好きみたいじゃんっ…。



「ないないない。」



「ん?何がないんだよ?」


げっ!?口から漏れてた?



「別になにも…。」



「そうか?

あ、あとさっき俺のこと“青山くん”って

呼んだから、帰ってきたら覚えとけよ?」



「うそっ…。」



なんとか追求はされなかったけど、

あとの言葉が気になる…


あー… お嬢様の家から

帰ってきたくないよーっ!




とりあえず、一週間頑張らないと。





昨夜用意しておいた一週間分の荷物で

いっぱいの鞄をひっつかみ

あたしは部屋を飛び出した。