いざとなると緊張して呼べない。 たった三文字なのに…。 「ほら、早く言えよ。」 だんだん近づいてくる青山くん。 「…ゃ、 やまと。」 「聞こえない。 もっかい。」 「や、大和っ。」 今度はしっかり大和のめを見て言えた。 「ん。合格。」 ちゃんと言えたのに大和は まだ近づいてくる。 そして… 二つの影が重なった。