「お嬢様、もう少しで到着です。」 「うん、わかった。」 バックミラー越しに見る 運転手の佐々木さんの顔は どこか心配そうだった。 「佐々木さん、そんな心配しないで! あたしちゃんとやっていけるから。」 「ですがお嬢様、執事学校は…。」 「何? 何かあるの?」 「いえ、…何でもございません。」 佐々木さんの言いかけたのが 気になったけど空港に着いたので あたしは車から降りた。 「じゃ、いってくるね。」 「はい、お気をつけて。」