「全然気にすんなって。じゃ、行こっか」 地下鉄に乗り込むと、時間が時間なのか、結構空いていた。 少し恥ずかしかったが、澄ました顔して隣に座った。 「えっと…矢野くんは部活は何やってるの?」 とても恥ずかしそうに聞いてくれた。 「おれはハンドボールやってるよ」 実は自己紹介で話したのだが、ここは言わないほうが木戸さんのためだろう。 「木戸さんはたしかテニスだよね?ちょっとテニスの魅力について語ってみてよ」