「なに?嫉妬しているの?」 「べっ別にそういう訳じゃないけど……」 「ふーん」 ニヤニヤしながらあたしを見ている颯。 は、恥ずかしすぎる…… 熱くなった顔を手で扇いでいると 「彩乃ちゃん?これよく見て」 お返しするチョコレートのひとつをあたしに渡した颯。 受け取り、箱の端っこを指で指した颯。 そこには、ローマ字でOKUMOTOと書かれていた。 「それ来月発売する新商品。宣伝も兼ねてお返しってこと。」