すると、


「おかえりーーーーー‼」

「キャーーーーーー‼」


声が重なった


「はぁー、俺もう高2なんだけど。いい加減やめてくれ、母さん」

「いいじゃない。かわいいかわいい息子を抱きしめて何が悪いのよ‼」


そうさっきのすごい音は母さんが走ったときの音

キャーは突進してきた母さんをびっくりした彩乃の声

彩乃を見ると、目をパチクリしていた


「あら、この子は?」

「俺の彼女の大西彩乃」

「もしかして、大西組の組長の娘?」

「あ、はい」

「梨乃にそっくりね」

「え⁉お母さんのこと知っているんですか?」

「えぇ、昔から仲良くしてもらってたわ…。
雅樹くんのことも知ってるわ」

「お兄ちゃんのことも…」

「彩乃ちゃん、いつでも家に来ていいからね。話いっぱい聞くからね」

「はい‼ありがとうございます‼」