「……っ…」
茉智ちゃんはまた黙った。
「意味わからんわ…そっちが聞いてきたから言っただけやろ?別にしたくてしたんとちゃうわ!!毎回毎回、俺の何が嫌なんや!?言うてみぃや!!」
羽柴くんも珍しく大きな声で茉智ちゃんに言った。
「おい、落ち着け幸平。」
クラスの人達もこっちを見てる。
「……い…」
「茉智ちゃん?」
バンッ!!
勢いよく机を叩いて茉智ちゃんは立ち上がった。
「あんたなんて大っ嫌いよ!!!!」
羽柴くんを睨んでそう言うと走って教室を飛び出した。
「茉智!?」
「おい、菅原!!」
羽柴くんと龍雅が呼び止める中、茉智ちゃんは廊下を走って行った。
「……茉智、泣いて?」
羽柴くんが驚いたように呟いた。



