『っ痛……』 目が覚め、辺りを見回すと、草原に囲まれていた。 うちは、その草原に寝ていた。 痛みはあっても意識はもうろうとしている。 「あれ?」 そんな時、声がした。 ……うちの。 振り向くと、そこにはうちが立っていた。 まさにドッペルゲンガー。 「『うわぁあああっ!!!?』」 何、何、何なのさ。 「お、お、俺がいる!?」 『……は?』 おい、まてコラ。 “俺がいる”って、まさか…… バッと自分の体を見た。 「…男?」