『もう!何なのさ、この街は!!』 「まぁまぁ。そんなに怒るなよ。次ぎ行こうぜ、次!!」 クソ、と暴言を吐いてうちは竜の後をついていった。 「あっれぇ?珍しいね。何してんのーっ?」 ふと、声が聞こえた。 『え、誰?』 後ろを向くと、そこには白い耳と丸い尻尾をつけた男がいた。 「あ、ごめんね!僕は黒うさぎだよ。君たちは?」 「俺は竜。コイツはリサだ」 スッと竜が前に出る。警戒してるのかな…? 「…そっか。よろしくね、竜くん、リサちゃん」 「『!?』」 「あれ?何で驚くの?」