「里奈!!電話電話!!」 また有里に言われるがままに櫂先輩に電話をする。 ♪♪♪♪ 呼び出し音が続くだけでまったく応答がない。 私は有里に首を横にふった。 まだ私は現実を受け止められなくて、信じる事ができなかった。 「よしっ!!じゃぁ明日、先輩のとこ行こう!!」 有里はなにかを察したかのように言った。 「…うん」 現実を受け止めるのが怖かった。