「涙、舜達に見せたくないならちゃんと拭いとけよ?」


「う…うん…」


すげぇ化粧が…
ま、いっか。


「里奈!大丈夫?!」


有里が俺達を見つけて駆け寄ってきた。


「うん。大丈夫…;」


里奈は作り笑いをしてなかった。本気で笑ってた。


「友哉君、ありがとね。」


「あぁ。」


ん?なんでそんなニコニコしてんだ?

わかんねぇ…


「あ!友哉!里奈ちゃんと手ぇ繋いでる♪もしかして…」


怪しい笑顔で舜は言ってきた。

最悪…


「もしかしてってなんだよ。」


舜はにやけてた。キモイわ。


「俺らが居ないあいだに…」


「そんなんじゃねーよ。」


こいつ、疲れる…


里奈は何が何だかわかってねぇし。


「よし♪んじゃぁ、花火も、別行動で♪で、そのまま女の子を送ってあげること♪」


舜の提案だけど、ぜってぇ自分のためだろ…





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