「あ。丁度いいときに帰ってきたわね。」


友哉のお父さん、お母さん、あたしのママが友哉の家の前に居た。


「あ。こんにちわ♪どうしたんですか?」


「里奈ちゃん、実話ね…」

「母さん、里奈には俺から言うから待ってて。」



友哉のお母さんが、あたしに何かを言おうとした瞬間友哉が割って入ってきた。


「そうね…」


あたしは何がなんだかわからなかった。



「おばさん、里奈借りますね。」



と言ってあたしの腕を引っ張りだした。


無言で歩く友哉についていくことしかできなかった。


夕日が沈みだしてた公園に着いた。



「友哉?どうしたの?」


「………」


「友哉?」


友哉は何も言わなかった。あたしは友哉の苦しみもなにも知らなかった。


「俺さ、…」


友哉は何かを言いかけたけど、とまってしまった。


「俺さ、引っ越すんだ。親父の仕事でなッ。」


さっきまでの重たい空気とは裏腹に友哉はなにか吹っ切れたように、話してきた。




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