「青井さんッ俺と付き合ってください。」



教室中に響く声で里奈に告ってるやつがいた。


あ。舜がモテるって言ってたな。


教室にいた全員が、里奈の方を見ていた。


「また里奈?どうせ振られるんだから告んなきゃいいのにね。」


俺の周りにいた女がいった。
それはお前らもだろ…


そんなことを思っていたら1年らしき男は帰って行った。


まぁ。昔からあいつはモテるもんな。


いつだってあいつは。


─キーンコーンカーンコーン


やっと放課がおわるチャイムが鳴って、俺のまわりにいたケバい女はいなくなった。


「このクラスにモテ男とモテ女がいるとかすげぇな♪」



なんて舜は俺に言う。

こっちはすげぇ迷惑だ。


里奈をみるとやっぱり空を見ていた。


そんなに楽しいか?



.