なんて事なの! あの時だ!あの時、目を閉じてしまった私が馬鹿だった。 彼の姿を追っていたはずだったのに。 ”カプチーノひとつ” そう言えばいいだけの事なのに 盗み見ていた手前、その一言さえも動揺して出てこない。 「---」 何も言えない。