「やっぱやめた。」
「な、そんな、勝手に」


やめるな、と続けようとした私だったのだが薫に唇をふさがれてしまい言えなくなってしまった。



「・・・っ!か、・・・おるっ!」

薫のキスは正直言って好きだ。
しかし、問題点がある。それは・・・




「・・・だ、だめっ!ストっ・・・!?」



薫がキスに夢中になりすぎてストップが効かないこと。

それから、すごく上手いこと。


そして、この2つのせいで私の意識がもうろうとしてくること。

今もすでに、薫は自分の舌と私の舌を絡めながら楽しんでいる様子・・・。



私は苦しいのだが!?

私の意識がもうろうとしてきたことにより、足元がふらつく。


しかし、薫が私を支えてくれているおかげで倒れる心配はない。



そんななかでも、何とか離れようと薫に訴えかけようとする。




「か、おる・・・っ・・・待ってっ!」
「あのなぁ。キスの時には話すなよな。」
「えっ、ちょっ・・・」


そっと薫の体を押し離す。


やっとのことでキスが終わった。

当のご本人はご不満のご様子だ。


「だって!薫が悪いんだからな!急にキスなんかするから!」


「嬉しくなかったか?嫌だったのか?じゃぁすぐに俺を突き離せばよかったんじゃねぇの?」
「別に、嬉しくない、嫌だとは一言も言ってないだろう!」


「ふ~ん。」

「か、勝手に舌まで入れてきただろう!あれは反則だ!」


「・・・嫌だったか?」



「そうではなく!」