薫の目が赤いということに。

薫・・・泣いていたの?


「姫乃、2か月だけ、待っててくれ?」

「・・・はぃっ」


「もし、その間に彼氏ができてても、帰ってきたらまた、俺に惚れさせてみせるからっ」

そんなこと―――


「それぐらい、姫乃に合う男になって帰ってくるから!」


あなた以外の人を好きなるわけないから―――



「走りなさい、薫!」


そして、薫は私に最後に最高の言葉を残して飛行機へ乗り込んでいった。






『愛してるって言葉以上に愛してるからな!姫乃!』







私も、表しきれないほど、言いきれないほど、愛してる―――薫