「姫乃!起きろ!」


「え?はい?あ、薫・・・」

「あ、薫じゃない!早くシロを探すぞ!」


シロを探す?

シロは、ハウスにいるだろう・・・?

「シロがハウスからいなくなってたんだ!」
「え?!」


翌朝の目覚めは最悪だった。


急いで、シロのいたはずのハウスのある部屋へ向かう。

そこはもぬけの殻だった。


「シロ!」

「お嬢様!」
「柏木、どういうことだ!説明しろ!」


「それが・・・」


柏木の話によると、柏木は昨日のあの後からずっとシロにつきっきりで看病してくれていたらしい。

しかし、柏木にも限界が来て、つい眠ってしまったらしい。

次に目が覚めたときには、シロはいなかった。


急いで探したが、見つからず今に至るらしい。

「家中全部探したのか?!」
「探しましたが、どこにもいませんでした。今、私と柏野、薫さん、緋絽さまと真紀子さまも探してくださっています。ですが・・・」


「シロっ」
「お嬢様!」


私も探さなければ。
シロは風邪をひいているのに、なぜハウスからいなくなったのだ。

そう遠くへは行っていないはずだ。


家中を探した。

ホール、食堂、各自の部屋、庭などすべてを探した。
それでも、シロは見つからなかった。


「お嬢様!」

「っ薫!」
「シロは?」

「まだっ・・・どうしよう、シロに何かあったらっ」

「大丈夫だ。シロは絶対見つけてくるから。部屋で待ってろ。」

「私も一緒に!」

「待ってろって。絶対連れて帰ってくるから。な?それからデートしよう?」


そして、薫は走って行ってしまった。