~美咲side~ 「お―――い火之ー!」 『何ー?』 クラスの男子が大きな声であたしを呼んだ 「なんかさ先輩の えっとなんだっけー 佐原的な名前の 目立ってそーな可愛い先輩が お前の事よんでるってさー」 佐原…? 可愛い? 目立つ…? さ、さー あっ 『それって佐山先輩?』 「あ―それそれそんな先輩が 中庭にいる! さっさと行ってあげろよー」 『OKーありがと!』 あたしは何で呼ばれてるかも 分からないまま中庭に向かった