イヤ、信用とかそういう問題じゃねーや。 虹羽はそういう奴なんだ。 自分が不利にならないように物事を運ぶ知能犯。 オレは仕方なく会計を済ませると虹羽に突きつけた。 「ありがと。でも、今バイト中だから終わってからでいい?」 「はぁ?」 「あと1時間なんだよね……」 こ、こいつは……。 「ふざけんな!何で……」 「1時間くらいあっという間よー初音の欲しい物、買いに行くんでしょ?」 虹羽にそう言われるとそんなに気になる。 はぁ……完全に虹羽のペースだ。