家の電話が鳴り響いた。 『もしもし、松永ですが。』 母さんの声が聞こえる。 『………えっ?』 物が落ちる音がした。 …電話を落としたのか? しばらくして、 『嘘ですよね!?』 という叫び声にも似たものが聞こえた。 …嫌な予感がおさまらない。 むしろ心臓は早くなっていく。 自分のものではないのではと感じるほどに。 その知らせを知ったのは次の日の朝だった。