空腹の満たされた俺はテレビをつけてぼんやり眺めていた。 ウキウキウォッチングが流れる中で、俺は全然ウキウキしない。 バタバタと階段を駆け上がる音。 「周作。ねぇ、周作?」 「…何?」 飯の時以外でお袋が俺を呼ぶのは珍しい。 何かあったのか? 「おじいちゃんがね、入院したのよ。」 じいちゃんか…… そういえば、しばらく会ってない。