歌姫はギタリストに恋をする゚*。

でも帰らなきゃね…



「マッスー…明日仕事何時からだっけ?」


こうなったら、ギリギリまで慶といたい…






「ああ…明日は休みな。スケジュール調節しとくから」

「え…」


マッスーは上着を羽織りながら、優しい顔をして言った。





「五十嵐くんが目を覚ました翌日に、仕事に行けなんて…俺はさすがにそこまで“鬼”にはなれないよ(笑)」

「マッスー…」

「そのかわり…あさってからはハードだよ?覚悟しといてね」

「うん…わかった」



マッスーの優しさに、ちょっと泣きそうになる…





「じゃあな」

「また明日ね」

「お大事に」


マッスーと、健二と紅が病室から出て行く。

沙知絵さんたちが、3人に頭を下げて見送った…






「私……なにか飲むもの買ってきますね」


マッスーから受け取った自分のカバンを持ち、病院を出た私。

そしてエレベーターで1階へ行き、自販機で4人分の飲み物を買った。




カチ


ボタンを押し、エレベーターが来るのを待つ…




病室に行ったら…

慶はもう眠ってないんだよね…